キャリアパスは、キャリアの意味を持つ職歴と、道と訳せるパスが組み合わされた言葉です。仕事で自分が到達したい目標を定めて、そこをターゲットに進んでいくことを意味します。つまり、キャリアパスは単なる経歴の積み上げではなく道筋で、自発的な行動がポイントとなるでしょう。

ITに関わるエンジニアのキャリアパスは、近年多様化しているのが実情です。また、どのような会社組織に所属しているかによっても、目指せるキャリアパスが異なります。キャリアパスを意識するうえで大切なのは、常に自分の立ち位置を理解すること、そして毎日の仕事の中で自分が理想とするキャリアパスを進むにはどんな取り組みをしたら到達できるかを考えて行動することです。

IT業界のキャリアパスは大きく、スペシャリストとマネジメントに分かれます。その中でも培ってきた技術を活かして、より専門性を磨いていくのがスペシャリストです。例えば、ソフトウェア開発に携わっている人であれば、プログラム開発のメンバーを経て開発リーダーになり、設計を担当するリーダーとなれるでしょう。

また、一つの分野ではなく複数の分野で技術を磨くことも、スペシャリストのキャリアパスに有利となります。シ関わりが深い2つ以上の分野の専門性を持っていると、より有用なスペシャリストとなれるチャンスがあります。こうしたスペシャリストとマネジメント、選択を迫られた場合に焦らなくてもいいよう、どちらのキャリアパスに進みたいかよく考えておきましょう。